レポート

2016/01/31

みんなで朗読発表会 「子どもパワー炸裂朗読!!!」

鎌倉の伝統が新しい文化の風を受けて日々変わり続ける表情を見せてくれる寺。

浄智寺

1月31日はみんなの緊張と自信に満ちた大きな声が響いていました。

そう、「みんなで朗読発表会」!!!!!!!

やっぱり子どもはすげえな!って思った日。

朗読の中里先生の協力の下、5月から毎月1回お寺での練習を重ねてきた『杜子春』
今年度はじめは芥川龍之介の古めかしい言葉遣いの前になすすべなく倒れ伏した小学生たちも、
暑い夏のアツい練習、秋の食欲、修行のような寒さに耐えた冬を経て、驚くほど上手に朗読ができるようになっていました。

この日はその力を発揮する、発表会。
会場の浄智寺は我らの朗読を心待ちに待ってくださる方が約100人!満員御礼でした。

緊張の時間
それはそれは心に響く、魂を揺さぶられるような朗読を聞かせてくれました!!!

いつもふざけているお調子者の男の子が、家でたくさん練習してきてくれたり

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いつも学生や大人参加者にも容赦ないダメ出しをくれる女の子が、安定の上手さでみんなをリードしたり

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もちろんドキドキはしていたけれど、発表会がいつも通りアットホームな雰囲気になったのは、
これまで築いてきた関係性があってこそ。
俺ら本当に仲間になれていたんだって、絶対の自信をもって思うことができました。

子どもの朗読って、なんでこんなに感動するんだろう。
たとえ、何度もトチってしまうような朗読でも、上手くなくても、
この話を聞いてほしいという一生懸命な姿勢が僕の心をつかんでやみません。痛いくらいにわし掴んでくるんです。
今回の発表会はみんな本当に上手かったですが!

まあ、言っても分からないでしょうけどネ!
実際に来て、体験してください。絶対にガッカリさせませんから!!!(子どもが)

この日のもう1つのメインイベント
【幸田弘子先生朗読会】

朗読の第一人者にして、普段の活動でご指導いただいている中里先生の師匠でもある、幸田先生の朗読会も開催しました!!
毎年、鎌倉てらこやの「みんなで朗読発表会」に合わせて朗読会をしてくださっています。
樋口一葉を中心に、古典から現代までの幅広い名作を朗読されている先生。
今回の作品は僕たちの『杜子春』と芥川つながりで、芥川龍之介『鼻』でした。
コミカルで、どこかシニカルでもある楽しい話でしたが、先生が読むとその魅力が何倍にもなって伝わってきました!!!!

「初めて読んだ時は失礼ながらフーンと思いましたが、やっぱり朗読で、幸田先生の息が吹き込まれるとキャラクターが生き生きとして、とっても面白い作品なんだと思いました。」
とは、ある学生の感想。(ちょっと上から目線なのが気になる)

先生でも子どもでも、誰かの朗読が始まるとギュッと近寄って、みんなで1つの空間を作ろうとする。
朗読には人を繋げる、そんな不思議な力があるような気がします。
全8回の活動で、子ども・学生・大人の3世代が見事に打ち解け、1つのチームになれたのもそのおかげかもしれません。

日ごとにグングン成長していく子どものパワー

人を繋げる朗読のパワー
のかけ算である「みんなで朗読」では、参加者全員が成長し、仲間になれました!!

だから僕はここが大好きだし、また来たいと思う。今年度来てくれたみんなも同じ気持ちだといいな。

横浜国立大学2年 ロマンチストしまだ