2021/03/06
【活動報告】「2020年度てらこや感謝祭」
鎌倉てらこやの活動報告会は、「てらこや感謝祭」と銘打っています。
それは、2020年度の鎌倉てらこやを支えてくださった皆さまに
その成果をお伝えするだけでなく、
支援者のみなさまと大学生をはじめとするスタッフとが一堂に会し、
今年も無事に事業を実施できたことに対する「感謝」を、
みなさまで分かち合える場でありたいという願いからです。
昨春以降猛威を奮っている新型コロナウイルス拡大の収束はまだ見通せず、
1月7日より緊急事態宣言が再発令されたため、
「てらこや感謝祭」も初めてのオンライン開催となりました。
どれほどの方々にご参加いただけるのか不安も大きかったのですが、
スタッフも含め60名を超える方々にご参加いただけたことに、
まずは感謝申し上げます。
会のスタートは、2020年度開催事業の写真を集めた
スライドショーから幕を開けました。
写真に写る顔のほとんどはマスクに覆われていますが、それでも子どもたちが、
大学生との関わりを心から楽しんでくれている様子がわかります。
上江洲理事長によるはじまりのご挨拶の後には、松尾崇鎌倉市長より、
「鎌倉てらこやの大学生スタッフの皆さんには、
鎌倉市の子どもたちと若さを活かして思いっきり遊ぶだけでなく、
精神的にもきめ細やかなサポートをいただいており、とても感謝している」
という祝辞をいただきました。
第一部は、「事業現場報告」です。事務局からまず4つの成果が報告されました。
①認定NPO法人格の取得
②ホームページのリニューアルの実施
③新型コロナウイルス感染拡大下における対応の経緯
④鎌倉市内公設学童保育施設全16か所へのサポートという目標の達成
以上の総括の後に、
実際に子どもたちとの関わりを続けた大学生スタッフによる、成果発表です。
今年の大学生スタッフほど、
「毎日のように子どもたちと関われていたことの有難さ」を
痛感したスタッフはいなかったでしょう。
今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、
これまでと同じように事業を実施することすら
ままならない状況からスタートしました。
しかし、毎年恒例の宿泊事業はできずとも、
工夫を凝らして1日イベントを実施した「建長寺イベント」、
オンラインと対面での活動をハイブリッドして実施した「みんなで朗読」、
鎌倉てらこや初のオンライン事業「てらこやたまりば」など、
悪戦苦闘しながらも様々な感染防止対策を実施することにより、
コロナ禍であり、思いっきり遊ぶことのできる機会が減っている今だからこそ、
子どもたちとの関わりを絶やさずに継続することの大切さを、
画面越しながらも、大学生スタッフより、
しっかりと皆様に報告できたのではないかと思います。
現場報告の最後には、岩岡寛人鎌倉市教育長より、
「鎌倉スクールコラボファンド」として、
学校を拠点として地域の教育力を幅広く活用しながら、
地域全体で子どもたちを育てる構想に関するお話を頂戴しました。
鎌倉てらこやとしても、放課後かまくらっ子サポート等を通じて、
今後とも協働・協力していく意義を、改めて感じることができました。
第二部では上江洲理事長より、
「これからのてらこや」についての報告です。
鎌倉市全域にサポートが広がった「放課後かまくらっ子」を、
今後とも継続してサポートしていくことに留まらず、
一人でも多くの子どもたちに「てらこや」を届けるために、
地域の多くの皆様と手を携えながら、
「自分たちに何ができるか」を常に考えつつ、
引き続き行動していきたいという方針が示されました。
会の最後には、鎌倉高徳院大仏殿住職でもある佐藤孝雄顧問より、
今年度の学生メンバーは、
新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の事態の中でも、
子どもたちと向き合い続けた「レジェンド」であり、
今年の経験をしっかりと記録に残し、
これからのてらこや事業にも活かしていきたいというご挨拶を頂戴しました。
改めて振り返ってみても、2020年度の鎌倉てらこやの事業は、
コロナに始まりコロナに振り回された1年であったことは言うまでもありません。
しかし、参加者アンケートには、
「なかなか会場まで足を運ぶのは難しいが、
オンラインだからこそ参加できた」という声もあり、
図らずもオンラインならではの可能性を感じることもできました。
対面での成果報告の実施は叶いませんでしたが、
鎌倉の子どもたちにおける、
「鎌倉てらこや」という存在の意義をご報告させていただくことを通して、
お集まりいただいた多くの皆様と共に、
「感謝」を分かち合うことができたのではないかと感じています。
こうした状況の中でも、
鎌倉てらこやの活動に参加してくれたすべての子どもたち、
そして、私たちを信じ、
お子さまをご参加させていただいた保護者の皆様に感謝いたします。
3月21日までで2度目の緊急事態宣言も解除されることが決まったものの、
今後の感染拡大にまだまだ予断を許さない状況です。
2021年度の事業に関しても、
引き続き、大きな影響が出ることはもはや間違いありません。
それでも、2020年度の事業を行う中で改めて実感することのできた
「鎌倉てらこやが提供している大学生スタッフの子どもたちとの関わりは、
子どもたちの生活にとって必要不可欠なものである」という確信を胸に抱きつつ、
オンラインでの事業等も展開しながら、
今後も「てらこや事業」を継続していきたいと考えています。
最後となりますが、
「2020年度てらこや感謝祭」にご参集いただきましたみなさま、
そして、本年も鎌倉てらこやを支え、応援して下さったすべてのみなさまに、
改めて感謝いたします。本年も本当にどうもありがとうございました。