レポート

2016/03/08

山崎子ども会館㊵『×(ばってん)』

こんばんは!

山形の車の免許合宿から無事帰りました!
たつきです!

そして寒暖の差からなのか風邪を引いてしまいました…(^_^;)

さて!
今日も山崎子ども会館にお邪魔してきました!!!

風邪を引いてしまったので、あまり子どもたちと思いっ切り遊べなかった今日ですが、ここ最近気になってる女の子がいて、

今日はその女の子についてお伝えしたいと思います。

「きみの絵、下手だね」

その子どもの言葉を聞いて女の子は何も言わずただ泣いていました。

しかもその絵は1人の学生のために一生懸命に描いてきたA4ぐらいの大きな用紙の絵でした。

女の子は 涙をポロポロと流しながら、自分が描いてきた絵をぐしゃぐしゃに色鉛筆で描きなぐっていました。

「自分の絵はどうせいらないんだ!下手だから渡しても喜ばれないんだ!」

と言わんばかりに…

その日を境に、その女の子は自分の絵に×をつけるようになりました。

「私の絵は下手だから」

この言葉も口ぐせになりました。

本当は絵を描くことが大好きなのに、大好きなことが「大嫌い」にひっくりかえってしまっていました。

すこし話が逸れてしまいますが、
つい最近読んだ本にこんな記述がありました。

それは技術的な問題よりも、「自分を受容してくれていない」とか「認めてくれていない」というように、絵が否定されることによって「自分の存在までが否定されている」ように受け取ってしまっているからではないでしょうか。『子どもが絵を描くとき』より

「自分が否定されているように感じる」だから、これまで大好きだったことがピタッと止まってしまう。

とてもさみしい

また、普段絵を見るときって無意識に「上手」と「下手」に分けていることってみなさんよくありませんか?

絵を見るとき(特に子どもの)ってバランスよく描けてたりとか、本物そっくりに描いてたりとかで「うわー上手!」と反射的に言葉として出てしまったり・・・

一方で、変な色使いであったり、大きさのバランスが悪かったりしたら、言葉にはしないまでも(子どもはしちゃうことが多いけど)「下手」って瞬間的に思っちゃったり・・・

子どものころから「上手か下手か」という両極端で評価され続けたことの影響もあるのかもしれません。

子どもの絵は独特で、子どもらしさに溢れていて、
たくさんの「その子の思い」がつまったものだと思います。

この本をきっかけに今日はその女の子に絵を描くのが「大好きだったあの頃」に戻って(一時的にでも)もらおうと思いました。

「ねぇ。絵描いてよ。」なんて言ったら、また思い出すかなと思い、最初は僕から「今日は絵を描くんだ!メモ帳とペンも持ってきたぜ!」と行動に移しました。

でもただ自分だけで黙々と絵を描いていてもつまらないので、その女の子に「お題を出して!」とお願いしました。

すると「閻魔大王!」

と自分が好きなアニメのキャラクターをお題として出してきました。

僕が小学生の頃に教えられた閻魔大王の姿を絵に描くと「それ違う!」とがっつり指摘されました笑

それからは子どもたちがワイワイ集まってお題の出し合い、絵の描きあいで盛り上がりました!!!

その女の子はまだ下手だと思っているのか、×のついた絵はありました。

でも、絵を描くのが大好きだったあの頃のように、絵を描いているときはとても楽しそうに鉛筆を走らせていました。

上手い、下手は確かにあります。

でも一番大事なのは

大好きなことを思いっきり楽しむこと

と強く思った今日の活動でした。

僕もお世辞には上手いとは言えないけれど、

絵を描くことは大好きです!!!

いつかその女の子から「絵を描くのってやっぱり楽しいね!」と言ってきてくれたら嬉しいな!