レポート

2016/05/08

みんなで朗読10周年記念朗読会開催!

薫風吹き渡る、爽やかな5月の円覚寺。
その第二日曜日となる、5月8日(日)に、
円覚寺さんの信徒会館にて、
NPO法人鎌倉てらこや「みんなで朗読10周年記念朗読会」が開催されました!

2006年より活動を開始した「みんなで朗読」事業は、
2016年の活動をもって10周年を迎えました。

そこで、10年間お世話になってきた円覚寺さまにお礼を伝えると共に、
10年間継続して活動を行ってきた積み重ねを分かち合い、
より多くのみなさまに朗読に関心をもってもらいたい!という思いから、
「10周年記念朗読会」が開催されました。

総勢70名を超えるみなさんにお集まりいただいて、

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臨済宗円覚寺派横田南嶺老師さまの特別法話を頂きました!

加えて、幸田弘子先生、中里貴子先生の朗読や、
ずーっと活動にご参加いただいている、子ども・保護者・学生OBOGによる、
特別朗読発表も開催されました!

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本日の「10周年記念朗読会」では、
たくさんの懐かしい面々が集まってくれました!

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お馴染みのあの人から、

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お久しぶり!?

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あの人まで!

たくさんのみなさんに支えて頂きながら、
「みんなで朗読」は続けてくることができました!

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「10周年記念朗読会」でもいつものように、
みんなで会場設営。準備も「みんな」で行います。

また、これまでの積み重ねを分かち合いという想いから、
これまで活動に参加してきていただいたみなさんの中から、
ほんの一握りではありますがお声掛けをして、
会の中で朗読を披露してもらいました。

私たちの朗読会は、
先生方の素晴らしい朗読を「聞く」、鑑賞型の朗読会だけでなく、
自分達も、自分で声を出して朗読に挑戦する、参加型の朗読会であることが、
大きな特徴です。

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みなさんちょっと緊張されていますが、

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リハーサルに余念がありません!

と、そうこうしている間に、

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みんなで朗読講師・中里貴子先生による司会で、
いよいよ会がスタートしました!

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「みんな」で朗読ということで、
参加者全員で発声練習を行います。

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「あ・え・い・う・え・お・あ・お」
総勢70名超の発声練習はそれだけで迫力があります。
そして、これまたみなさんで般若心経をお唱えしたあと、

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本日は特別に、
臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺老師様より、
特別法話をいただきました!

横田先生も敬愛されている、詩人・坂村真民さんの詩の朗読を交えながら、
真民さんの「念ずれば、花ひらく」の言葉通り、
一生懸命、一つひとつの物事に取り組んでいくことの大切さを、
洒脱にご法話いただきました。

横田先生のお話のお言葉ひとつひとつにエネルギーがこめられていて、
伺わせて頂いて、私たちにもまたエネルギーを与えて下さいました。
本当にどうもありがとうございます。

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その後も、池田雅之先生(早稲田大学教授・鎌倉てらこや前理事長)に
ご解説いただいた、

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小泉八雲「むじな」の朗読を中里貴子先生にしていただきました!
中里先生の語る、「のっぺらぼう」には、背筋がひやっとさせられました。

そして、いよいよどきどきの、
参加者による特別朗読発表です。

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ご家族による詩の発表、

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1人での詩の発表、

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母娘での詩の発表、

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子ども&学生OBの仲良しコンビによる、
「スイミー」の発表、

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そして、父娘による詩の発表。
お父様には、数年前に朗読会で作成した、
自作の詩「鰯のうた」を朗読してもらいました!

とても印象的だったのは、
70人を越える多くのみなさまの前であるにも関わらず、
みなさん堂々と朗読をしていただいたこと。

子どもたちが初めて「みんなで朗読」にやってきたときは、
まだまだ幼くて、自己紹介さえもまともに聞き取れなかった子もいました。

それでも、月に一回、練習を積み重ねてくると、
これほど堂々と、多くの人に響く朗読ができるようになるのかと、
あらためて、「朗読」の10年間の積み重ねを感じることができました。
ご発表頂いたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

そして最後は、日本舞台朗読の第一人者、
幸田弘子先生の朗読です!

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今回は、小泉八雲『日本の面影』より「江の島・鎌倉詣で」、
夏目漱石『夢十夜』より「第二夜」の2作品を朗読頂きました。

幸田先生には、10年前より、
必ず1年に一回お招きさせて頂いて朗読をお聞かせいただいています。

やはり、幸田先生の朗読は別格!
ひとつひとつの語られる言葉に、大きな力をのせて、
聞いている私たちに届けていただくことによって、
ありありと作品の場面が浮かびあがってきます。

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幸田先生のようにはなかなか朗読することは出来ませんが、
幸田先生の「ホンモノ」の朗読を目標とさせて頂いて、
これからも練習を積み重ねていきたいと思います!

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そして最後の終わりの会では、
やはり、10年間、朗読の会をご支援・ご協力いただき続けた、
朝比奈恵温浄智寺ご住職に叱咤激励を頂戴して、
会を終了とさせて頂きました。
朝比奈先生、本当にいつもありがとうございます。

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最後は集合写真でパシャリ!

ということで、駆け足で「朗読会」を振り返ってみましたが、
鎌倉てらこや「みんなで朗読」の魅力フルコースの1日でした。

歴史ある円覚寺というお寺さんにて、
幸田先生・中里先生にご指導いただきながら、
継続して朗読会を開催させていただくということ自体が、
あらためて有り難いことだと感じています。

そして、そうした有り難さに感謝させて頂きながら、
「念ずれば、花ひらく」ように、
「本気を積み重ねることの大切さ」を改めて感じました。

特別法話を頂戴した横田先生のお話も、
幸田先生・中里先生の朗読も、
そして発表頂いた参加者の皆さんの朗読も、
みんな、精一杯の「本気」が溢れていました。

「本気」は、鎌倉てらこやの活動当初から、
最も大切にしている永遠のテーマでもあります。

これまでお関わり頂いてきた多くの皆様によって、
「みんなで朗読」の会を支えてきていただきました。
そうしたひとつひとつの出会いのご縁に感謝させていただきつつ、
今後とも、「本気」を積み重ねていけるような朗読会を、
継続していきたいと思います。

5月29日(日)には、2016年度1回目の朗読会も開催されます!
是非多くのみなさまにご参加いただきたいと思います。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております♪
ちらしはこちら!