レポート

2016/09/17

休日てらハウス㉖「アントニオ・ガウディの亡霊」

腕時計の時間がスペイン時間を指しているみきです。
さて、スペインというおっきな夢物語を抜け出せない私ですが、
どうやらみんなも夏休みという名の夢物語からまだまだ覚めたくないようであります!!

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仲間いてよかった〜(笑)

はい、今日のエピソードは2026年の完成がホットな話題として取り上げられているスペインのサグラダ・ファミリア!
よりも一足早く建てられた大船のサグラダ・ファミリアについてです!!

 

その塔は黄金を称えた日差しが木漏れ日のように温かに降り注ぐ土曜日の午後に建てられました。

ある女の子が牛乳スライムづくりに挑戦したいと言ったんです。
それは何もかもがこだわりに溢れていました。

牛乳のあの濃厚な、それでいて混じりけのない純白な“白”。
質感は手につかず、永遠を思わせるような伸びとその機能性にも一切の妥協を許しません。

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混ぜるときにも、液体を入れるときにも事細かな指示が成され、
私たちを取り囲むその空間は一種の緊張感が漂っていました。
完成品を手に取り、すべてをその掌の中で感じます。
自分の思い描く宇宙がその手の中にあるのか、私は高まる鼓動に置いてけぼりにされた虚無感の中をさまよっていました。

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答えはです。
またしても、納得いくものは作れませんでした。
その後も、
“さっきはこれの量が多かったから失敗したんだと思う”
“そうだね、じゃあ次はこうしてみよう”
と自分たちなりの考察を加え、究極の逸品を創造していきます。

しかし、白のチューブはもう限界!の白旗を上げかけていました。
つまり、あと一滴で白はなくなり、この挑戦も終わりとなります。
後に引けないこの挑戦を今までになく落ち着いた心をもって取り組みました。
全ての工程を終え、チェックです。

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彼女の口から出たのは、“これだ”の一言です。その時、交わしたハイタッチを、そして周りの人たちがホッと胸をなでおろしたのを忘れません。

私は今日の休てらの活動の中にアント二オ・ガウディの亡霊を見たような気がします。

20160921132410e71【“Wikipedia”より引用】

最初はケッとみんなに笑われてきた夢が、こだわりをもって、愛情をもって一つ一つ積み重ねていくうちにそれは万人の夢へと変わりました。
アントニオ・ガウディのサグラダ・ファミリアはまさにその象徴です。

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【“wikipedia”より引用】

ガウディの夢はその亡き後も継承され、未来の完成を願う人々の訪問が途絶えません。
建設し始めたときの途方もない作業、作っていくうちに完成ではなく未完成に近づいていくような気がする…。
私たちも一緒です。
思い描いていたものを実現させようと実行した時、理想と現実の中で“未完成”という言葉を拾い上げます。

それでも、こだわりをもち、あきらめず取り組むことで、やはりその塔は完成へ近づいていくんです。
わたしは今日も最も身近な場所でスペインを感じられる休てらに幸せを感じています。

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休てら最高〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!

休日てらハウスは子どもたちの自由な「やりたい」を”カタチ”にすることを目標に毎週土曜日に活動しています。
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次回の活動は9月24日!来週はどんなことが起こるのかな?
みんな遊びに来てね!!
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