実はわたくししおこんぶ。先週ある男の子と対立してしまいました。

というのも、女の子たちとお店屋さんごっこをして楽しく遊んでいたところに、
男の子が無言でお店からおもちゃのお金を盗んで行ってしまいました。

強盗になりきったつもり？！
そう男の子の気持ちを理解したいと思いつつも、女の子たちは嫌な気持ちがして泣いてしまっています。

男の子がどうしてお金を盗んでいったのか知りたい。

女の子たちも、男の子にやられたままじゃ嫌な気持ちがしたままです。

それなら、きちんとお話がしたい。
そう思い、男の子とお話しようと声を掛けたのですが、うまくいかず…。
避けられてしまい、もやもやが残ったまま活動が終わってしまいました。

その日の活動終わり、学生間での振り返りで、
男の子がどうして女の子たちの遊びにちょっかいを出してしまうのか、考えてみました。

思い返せば、男の子が何かの遊びに夢中になっている姿をあまり見たことがありません。

もしかしたら男の子は、
周りで楽しく遊んでいる子のことが気にならないくらい
夢中になれるような遊びを見つけられていないのかもしれない。

振り返りの中でひとつの仮説が生まれました。それならば、
一緒に夢中になってしまうような遊びを見つけたい！！

そんな意気込みで、今週の活動に臨みました。

活動が始まるとすぐ、男の子の姿を見つけました。

男の子の方から、「今日はなわとびをするの！」と宣言をしてくれました。

何かをして遊びたい！と言っている姿すらもなかなか見かけていなかったため、
これはチャンス！！！

他の男の子たちも加わって、一緒になわとびを練習することにしました。

最初は、各々のとび方を練習し、披露してくれていました。私も負けじと二重とびをひたすらとんでみます。

すると、なわとびを提案してくれた男の子が「なわとび対決にしよう！！！」

と、これまた新たな提案をしてくれました。

みんな必死に、誰が一番長く前とびが続けられるかの対決に臨みます。
その真剣さといったら…とてもいい表情をしていました。

こんな風に、いい表情をしながら遊んで過ごせるんじゃん。一緒に遊びながら、そう思いました。

これまでの関わりの中で、その男の子に対して、
お友達が楽しそうに遊んでいるところにちょっかいを出してしまって、
お友達に悲しい思いをさせてしまう姿を何度も見てきました。

その度に、きちんとお話をしようと思いつつ、なかなかうまくいかないことが多くあり、
私の中でその男の子のことを「お友達にちょっかいを出す子」と
認識してしまっていた部分がありました。

しかし、目の前の子どもの言動だけを見るのではなく、
その言動に至った子どもの思いを学生間で振り返り、
考えることで、男の子に対して学生である私がどうアプローチをすべきなのか、
見つけることができ、男の子の夢中になって遊んでいる瞬間を一緒に過ごすことができました。

あらためて、振り返りでさまざまな学生の視点から子どもの姿を捉えることの重要さを実感しました。